昼下がりモンキー

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イランから帰ってきました

お久しぶりです。

イランから帰ってきました。10日ほどの滞在でしたが、今まで行った国の中で最も異文化でしたね。

しかし、アジアです。アジアの西の果てとはいっても、この極東の日本と似通った精神性をしていることを感じて不思議な気持ちになりました。非常に人間関係がウェット。そこはヨーロッパとは違う。家族の結合が強く、自他未分化。家族は個人であり個人は又家族である。運命共同体という感じ。結婚式は2000人ぐらい呼ぶらしい。何よりも、家族が繁栄することを重視する。

 しかし、個人化へと道をひた進む日本人の一人である私にとっては、それが随分と重い面もある。どこまでも懐かしくて、息苦しい。きっと月面世界から帰ってきた人が、地球の重力にびっくりして不自由を感じるようなものかもしれません。そしてここでの問題は、『地球の重力こそが人間の感じるべき極めて本来的な重力だ』ということです。勿論、なんであっても失ってしまわれるものにはメリットとデメリットがあって、どちらが正しいかなんて誰が判断することができるだろうか。

 そんなわけで、道行く人に話しかけられたり、おごってもらったり、泊めてもらったり。いつの間にかイランに家族が2つほどできました。ウルルン滞在記です。

 可能なら道行く人と友だちになって泊まり歩きもさせてくれそうだったのですが、やっぱりイランの重力には足腰が敵わない。優しさに接するのには相当な体力を要するようで、体がおかしくなってしまう前に控えることにしました。

 

写真をアップします。

下が、砂漠の街、Yazdの近郊。30年前に放棄された街。

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これがペルセポリスアレクサンドロス大王に滅ぼされた都。2500年前に放棄。

 

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地震のない国は古いものが残ってていいですね。

旅行記は希望があれば。

moto